井上塾の井上です。
昨日、福岡県公立高校入試の
結果が発表されました。
試験結果というものは、本当に悲喜交々です。
喜びの声がある一方で、
残念な結果となり、悔しさに涙する方も
いらっしゃると思います。
私共も、その双方の場面に
これまで多く立ち会って参りました。
合格できればそれが最良であることは、
基本的に論を俟ちません。誰でも志望校に合格したい。
それは当然のことです。
しかし、特に定員以上の人数を合格としない公立高校の場合、
倍率が1を超えた瞬間から必ず、
望ましくない結果に涙する方が出ていらっしゃいます。
大変残酷ですが、それが入学試験の避けられない一面です。
私も、入学試験で失敗した経験があります。
ですから、その悔しさというものを
かつて嫌というほど実感しました。
そうした経験を活かして、無駄にはならないから、
そういう言葉が良く聞かれます。
個人的にもそれは確かだと思いますし、
何も、その試験で人生の全てが決まるわけではありません。
しかし、望まない結果を手にしてすぐ、
そんな言葉を掛けられても納得できない。
こんなに頑張ったのに。努力したのに。
その遣る瀬無い気持ち、ほかにぶつけようがない気持ちを
抱えて苦悩することになる。
それは自然な事だと思うのです。
時薬、日にち薬という言葉があります。
時間が解決してくれる、という意味です。
一見、投げやりな考え方に見えるかもしれません。
しかし、時間が経って、それとともに
様々な経験を積み重ねるようになれば、
ものの見方も変化していくのはまた自然なことです。
そうした中で、試験の挫折の持つ意味合いが
次第に変わっていくかもしれません。
ですから、
まずは、その悔しさや情けなさ、
遣る瀬無さに思い切り涙して、
時には人の所為にもしてしまったりしながら、
その状況と気持ちを受け入れて良いのだと思います。
その悔しさや気持ちは、
皆さんが本当に努力してきた証左です。
それだけは確かです。
結果如何に関わらず、
入試まで必死に努力を重ねていらっしゃった皆さん。
本当にお疲れ様でした。
これからの新しい高校生活に、
どうか明るい日々が訪れますことを
心よりお祈り申し上げます。
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